横吹きしやすいように吹き孔の底面にRを付けて横に広げた姫川薬石の石笛
ぬなかわヒスイ工房の石笛をお求めになった都会の女性から、オフィスで人間関係に疲れた時は、トイレに隠れて石笛をじっと観たり、握っているというお話を聴いた時に閃いたシリーズです。
コンセプトは、「ずっと観ていたい、握っていたい、何時でも何所でも持ち歩ける小形の石笛。」すなわち「かわいい!」です。
最近、横吹きをされる修験道の行者や古神道系の石笛を吹くお客様が増えてきており、横吹きしやすいように吹き孔底面を大きくRを付けて横に広げた形状にしてみました。
姫川薬石といっても流紋岩と石英斑岩の2種類がありますが、この石笛は流紋岩です。
私は2014年に「海のヒスイ・ロード」検証実験航海と銘打って、糸魚川市から青森市三内丸山遺跡までの沿岸を単独シーカヤックで3ヶ月に渡る780キロの航海をしましたが、流紋岩数あれど姫川薬石(糸魚川産流紋岩)ほど綺麗なものに出会ったことはありません。
超小型ですが、見た目以上に音域は広く、1オクターブの音域があります。
試奏動画(演奏:牧野持侑)
音色:薬石らしい柔かく、優しい感じの澄んだ高音域が特長的
高音域でビーという倍音が響きます。篠笛や竜笛、フルートなどの横笛経験者にも吹きやすく、吹き孔直径を12mmにしてありますので、低音域から高音域まで音階変化がつけやすい石笛です。
音域:6度ド~7度ファ(1オクターブ超え)
基本キー:6度ソ
孔寸法:φ12×深28mm
石質:緻密・光沢あり
寸法 | 42×39×20mm |
材質 | 姫川薬石(流紋岩) |
原産地 | 新潟県糸魚川市 |
メーカー | ぬなかわヒスイ工房 |