写真家 林茂範と3人の仲間
あとがきより
プロデュース:坂田甚内(陶芸家)
林茂範は、画家が絵筆を待つようにカメラで絵を描き出した。どんな細密画より緻密で美しいスーパーリアリズムの世界。ふだん見過ごしがちな葉っぱの一枚一枚に焦点を合わせ、その生命力と美しさを見事に引き出してみせる。カタチはきわめてシンプルな丸や四角、ハート型であるが、それがかえって見過ごしてしまいがちな植物たちのフォルムを強調することになっている。存念していた筈の桜や銀杏や紅葉が、なんと新鮮で凛とした美しさに満ちていることだろうか。植物本来の意味をとらえた漢字の奥深さと格調高さにも、改めて眼が聞かれた。また、マリリン・モンローの唇を彷彿とさせるシュールな造形や、カタチにとらわれない自由な作品も描き出している。彼の興味も葉から種子へ、モノ言わぬ石へと移行する予感を感じる。それらの存在を写し振ることにより、地球と宇宙がシンクロナイズしている事を想起させてくれる写真画家、林茂範の今後を期待したい。
文:渡辺奈津(ホメオパシークリニック大阪 ドクター)
私は動物、植物、鉱物のエネルギーを使って治療をしているものです。私たちは自然の恩恵を受けています。彼らのささ少き声、メッセージに耳を傾けてみたいと思います。そんな時、陶芸家の坂田甚内先生に出会いました。文化、芸術、科学全般にわたるパラダイムシフトを担う戦士の一人に出会ったと感じました。するとまた同志を紹介してくださいました。それが林茂範氏でした。正確に言うと、彼の作品をいただきました。作品を見て、彼が常に被写体というより光を追いかけているように強く感じました。そしてご本人とお会いし、他の作品を見せていただきその感覚はますます強くなりました。光の写真家と名付けたいぐらいに。光に始まり、人やものとなり、また光に戻る。その瞬間瞬間のシャッターチャンスを逃さない。彼の作品はそれだけで素晴らしい完成晶なんですが、私の心に浮かんだポエムをつけてしまいました。写真に刺激されて浮かんだあるホメオパシーのレメディーのメッセージです。素敵なコラボレーションに感謝。
DVDのサンプル映像
音楽:牧野持侑(アルケミー・クリスタルボウル奏者)
どこにでもある葉っぱ。それら一枚一枚の葉っぱの集合体が織りなす造形と、吸い込まれるような色彩の美しさに思わず見人ってしまう。吹けば飛ぶような緑や黄色、紅い葉っぱたちが丹念に配置され、再び命を吹き込まれ、まるで「ほら、僕達ここにいるんだよ」と語りかけてくる。どこかなつかしく、そして愛おしい一期一会の世界を見事に提えた林茂範氏の作品は、見る人の心に一時の安らぎを与え、物言わない葉っぱたちのメッセージを伝えてくれる。今回はプロデューサー坂田甚内氏の紹介で、「LEAF」に添付されるDVDに、水晶が原材料の楽器・アルケミー・クリスタルボウルで参加させて頂きました。ローズクォーツ、アメシスト、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド、プラチナなどの宝石やジェムストーン、貴金属が添加された30個以上の色とりどりのボウルたちが奏でる音響を聴き、LEAFのページをめくりながら、視聴覚はもとより五感を大いに剌激し、活性化していただきたい。DVDの中で時折鳴るチャイムの音は、林茂範、坂田甚内、渡辺宗雄そして牧野の4人で奏でています。
写真:林茂範(写真家)
2008年の11月、東京新宿区俗流町にある病院からスタジオのある西麻布へ歩いて帰る途中、青山基地の桜並木の下で紅葉した一枚の葉っぱを拾ったのが始まりでした。春に満開の花をつけ新緑、盛夏、紅葉から落葉へ。そしてまた新しい息吹を迎える春の始まり。小さな葉っぱや花びらの一枚一枚が見せる色彩と造形美に感動。 2009年11月までの1年間の四季の変化を追い、その時々に見せる表情にも生命力を感じ写真にとらえました。写真を始めて43年、初の写真集です。広告の写真とは違い、今回の葉っぱの写真は新鮮な気持ちで撮らせて頂きました。牧野さんというクリスタルボウル演奏家とも知り合い、DVDも作りました。目と耳でお楽しみ下さい。
大型本: 80ページ(カラー刷り)
出版社: ハヤシスタジオ
発売日: 2011年9月
本の寸法: 21cmx21cm
DVD収録時間:23'44"
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